急ぐときほどゆっくりと

5年ほど前に、お菓子研究家の飯塚さんのアトリエでイベントをしたときのこと。
キッチンでの手際がよくて、でも全然せわしなくない飯塚さんの手元を見ながら、私がどうしたらそんな風になれるのかしらと聞いて見たら、飯塚さんから返って来た言葉がこの「急ぐときほどゆっくりと」でした。
 
飯塚さんもどなたかから授かったというその言葉を、思うところあって心に留めていたはずなのに、今の自分はすっかり忘れてとにかくせわしない毎日。三春のちえさんと二日間を共にして、蔵前の時より更にゆっくりと⁈したちえさんの動きや話し方に、この言葉を再び思い出しました。
夕飯後の後片付けなんてとにかく早く終わればいい、その後の洗濯物の片付けやお風呂や娘の歯磨きや…を思うと、とにかく急いで終わらせようとするのだけど、
時計も見ずに晩ごはんの片付けもゆっくり、でもなんだかとっても楽しそうなちえさんを見ていたら、「あ、これでいいんだ」って思いました。

好きな器を洗う、その行為がまた楽しそう。ゆっくりすると、一つ一つの動作を味わうことができるし、料理を盛るだけではなくてその「片付け」の楽しみさえ増していくのも器の持つ魅力なのかな、とも。
東京へ帰って来て、いつもの晩ごはん。わざとゆっくりしてみたら、あんなに慌てていた自分が可笑しくなってしまうほどスムーズに家事が進みました。

日々の暮らしを心地よく。「急ぐときほどゆっくりと」をまた心に留めて、心地よい毎日を過ごしたいと思います。

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