in-kyo朗読会 終了しました。

先週土曜日に、蔵前in-kyoさんでの朗読会が無事に終了しました。
この日の読み物は、in-kyoのちえさんが文章を書くきっかけを下さった永井宏さんのご著書『モンフィーユ』(アノニマスタジオ)。
ご来場の皆様、そしてこの朗読会開催を快諾して下さったアノニマ・スタジオ様、永井恵子様、本当にありがとうございました。

最初で最後の、蔵前in-kyoさんでの朗読会。
ちえさんからご依頼を頂いて、『モンフィーユ』から読む文章を選んでいるとき、二つのことを感じました。
一つは、『モンフィーユ』の中にin-kyoさん、ちえさんが出てきたこと。そのものが出てきたわけではなくて「あれ?これちえさんのことみたい」「in-kyoさんの夏の風景みたい」といった文章が、いくつもいくつも出てくるのです。
ちえさんが朗読会の始まる前に、「(in-kyoを始めて、)永井さんのことを忘れたわけじゃないけど、ごめんって思った」り、「永井さんとの対話ができているのかな」等々おっしゃっていたけれども、永井さんの名前を出したイベントなどがなくても、ちえさんは自分でも知らぬ間にin-kyoさんの空間で永井さんと見えない対話をされていたんだな、、、と思いました。

もう一つは、やっぱり永井さんの存在を感じたこと。
『モンフィーユ』の編集をされた丹治史彦さんも多忙な中をいらして下さり、ご感想に「永井さんの存在を感じた」とおっしゃってくださいました。同じことを、私も構成を考えながら思っていて、「in-kyoのちえさん」に添う読み物を・・・という主旨で選んでいても、ちょいちょい、永井さんが顔を出してくるのです。それで、私もいつしか、永井さんとおしゃべりしながら文章を選んでいる気持ちになってしまいました(・・・というのはおこがましいのかもしれませんが、でも、本当にそんな気持ちになりました)。


ちえさんとは、何年も前にとある場所で知り合いました。その頃私はまだ「朗読家」の名刺を持ち始めたばかりで、その肩書きに見合う自信がなくて、恐る恐る名刺を差し出したことを覚えています。それから何年もして蔵前のあたりをふらふらするようになり、少しづつちえさんと会話をすることが増えていきました。今回朗読会のお話しを頂くにあたり、ちえさんから、あのときの朗読家の名刺が印象に残っていると伺ったときは、まさか覚えて下さっているとは思わなくてびっくりしました。永井さんも朗読をされていたので、元々「朗読」について感じるものをお持ちだったそうです。

それらをつなげてくれた誰か、あるいは何かに、感謝してもしきれません。

年月が過ぎ、会話を交わし親しくなり、ゆっくりゆっくり何年もかけて、今回の朗読会は出来たのだと思います。責任は重いけれど、朗読家とは、誰かの大切な気持ちをお預かりして、その気持ちを目に見える形にしていく仕事なのだと思いました。

 photo by 萬田康文(いつもありがとう!)


残り少ない蔵前in-kyoでの特別な時間をくださったちえさん、本当にありがとうございました。大好きです。
福島へ珈琲を飲みに行きます、追いかけますよー!!